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奈良県川上村へ

9月上旬、研究室旅行で奈良県川上村へ行ってきました。
京都から近鉄線に乗り、樫原神宮前へ。さらにそこで乗り換え、
”やまとかみいち”という駅で降り、そこからホテルの送迎バスで
川上村へ到着しました。
ざっと東京から川上村までの移動時間は、約6時間ぐらいでしたよ(笑)。

 

左上の写真から、「歴史の証人である下多古村有林」「大滝ダム」「吉野スギの丸太」
「木材用乾燥機」「四面無節の角材」「吉野材センターの角材倉庫」
「やまとかみいち駅ホームの看板」です。

木材の多い場所に来たなーと感じたのは、まず「やまとかみいち」駅を降り、木独特の
香が漂っていたことでした。それから駅周辺には、吉野材センターや森林組合、
材木加工場があったり、駅やお店の看板に木材を使われていたりと、
あちらこちらで「木材」を見つけることができました。

川上村においては、江戸時代に植林された樹齢240年以上の杉のある下多古村有林で
胸高直径の測定実習を行ったほか、スプーンづくり、森と水の源流館、川上さぷり、
吉野材センターを見学しました。

吉野材の特徴は、極端な密植と弱度の間伐を繰り返す長伐期施業です。
そのため年輪幅が細かく均一な材を育てると同時に、太くならずに上に伸びていくため
根本から末(樹木の下から上)まで直径の太さがほぼ均一になります。
(写真、やまとかみいち駅の看板の材を見るとわかります)

さらに密植により杉の下枝は枯れ、間伐時の倒木と一緒に落ちるため、光が満遍なく
取り入れられ、完満通直材ができます。(上記写真↑)そしてその材から、
四面に節のない角材を生産することができます。

今の住宅事情では、大黒柱を見ることさえ少なくなりましたね。
とはいえ、いつの日か、四面無節の角材を使用した家に住んでみたいなーと
思ってしまいました(笑)。

川上村は、歴史と長い時間経過を実感する街だなーと感じます。
東京からは遠い町ですが、森林の学生や林学に興味がある人であれば、
一度は訪れるべき場所ではないかな、と思います。

お世話になった川上村の皆様方、本当にありがとうございました。

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